こめ59(@snackpanda_)です。
今回は絵本「おこだでませんように」を読んだ感想を紹介します!
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とっても良い絵本だったよ!
目次
対象年齢
小学校低学年の男の子を持つ親
作者
作 くすのき しげのり
くすのきしげのり(外部サイトへ移動します)さんは、元小学校教諭の方で、鳴門市立図書館副館長を経由し、現在では児童文学作品の創作活動に加え、徳育をテーマに講演活動なども行なっておられます。
絵 石井 聖岳
石井聖岳(外部サイトへ移動します)さんは、絵本作家として活動しながら保育士の資格を取得し、保育士としても働かれています。
本の概要
この本を読んだきっかけ
妻が買ってきたようで、いつの間にか長男の本棚に置いてありました。
時間がある時に長男に絵本を読み聞かせをするようにしているんですが、我が家の長男がちょうどヤンチャ盛りで、最近毎日のように喧嘩をしていたので、
『おこだでませんように』
というタイトルに惹かれて読み聞かせすることにしてみました。
『おこだでませんように』のあらすじ
家でも学校でも怒られてばかりの主人公。
悪気はないのにやる事なす事いつも怒られる、喧嘩をすると何故か主人公だけが怒られる。
なんで自分ばかりが怒られるのだろう。
主人公はそんなヤキモキした毎日を過ごしています。
そんな主人公が小学校で、七夕の短冊にお願い事を書きました。
「おこだでませんように」
それを見た大人たちは・・・
本の感想
シンプルに物語が良い
何回も読み直しているんですが、この絵本シンプルに物語がいいです。
いつも怒られてばかりの主人公が、七夕の短冊に書いた願い事がきっかけに、主人公の願いが叶う、というハートウォーミングな物語なんですが、起承転結がしっかりしていて心に刺さります。
子どもが読んでも理解しやすいと思いますし、大人が読んでもしっかり感動できる良い絵本だな、と思いました。
感情が生き生きと伝わる
特に感情の描き方がうまいな、と思いました。
自分が小学校の息子を持つ父親だから、というのもあるのかもしれませんが、
主人公の
「本当はいい子だと思われたいのにいつも怒られてばかり」
というヤキモキした気持ちや、何を言っても大人に理解してもらえず、言いたいことを心にしまい込んでしまうところ、も自分自身の実体験として理解できますし、
逆に大人たちの、
「本当は大好きなのに、ついつい叱ってしまう」
という視点も共感できます。
大人も子どもも多くの人にとって共感できる内容に仕上がっているのではないかな、と思いました。
文章に無駄がなくてうまい
この本を読んで最初に思ったのは文章に無駄がなくてうまい、です。
文字数は多くない絵本なんですが、限られた文字数の中で主人公の感情とか、そのシーンで伝えたいことがきっちり伝わってきて、言葉の選び方がとてもうまい、と思いました。
物語に対して過不足なく言葉が収まっている感じがして、読んでいて心地良かったです。
絵もいい
石井さんのイラストのタッチもこの絵本の内容とマッチしていてとても良かったです。
石井さんは絵本作家として活動しながら保育士の資格も取得し、実際に保育園で勤務もされているので、子どもたちの表情や、親、先生の表情、仕草などがよく表現されているな、と思いました。
自分、瀬尾まいこ(外部サイトへ移動します)さんという作家さんが好きなんですが、瀬尾まいこさんの世界観とも合いそうなので、石井さん絵で、瀬尾さん作の絵本できないかな、と思ったり・・・。
総評
子どもと一緒に読んでほしい絵本
単純に読み聞かせをするだけでもいいのですが、自分の場合は息子と一緒に読みながら、
『父ちゃんもよくこうやって怒ることあるよね?』
とか、
『学校でこんなふうに叱られることってあるの?』
とか、
『父ちゃんも大好きだけど、ついついイライラして怒っちゃうことがあるんだよね、ごめんね。』
みたいな感じで、息子とコミュニケーションを取りながら読むと会話が広がっていいな、と思いました。
特に男の子を育てている場合、体調や疲れから普段なら抑えれる場面でも、ついついキツく言ってしまうことがあるので、
大人でもついついイライラして怒っちゃうことがあるんだよ、
ということをこの絵本を読みながら説明して、一言謝っておくと後々の人間関係が円滑になるように思います・・・(笑)
評価:★★★★★(5点中5点)
タイムリーに我が家が抱えている問題と合ったテーマだったということもあるかと思いますが、最近読んだ絵本の中では一番良い絵本でした。
男の子を育てているご家庭の人は是非一度読んでみてほしいな、と思った絵本でした。
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