こめ59(@snackpanda_)です。
今回は絵本
「性の絵本 みんながもってるたからものってなーんだ?」(外部サイトへ移動します)
を読んだ感想を紹介します!
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子どもへの性教育は絵本を使うのがおすすめだよ
目次
対象年齢
3歳頃から小学校低学年くらいまで
作者
作 たきれい
たきれい氏(外部サイトへ移動します)は、イラストレーターで、著書に「性の絵本」シリーズや「いじめ予防授業」などがあります。
監修 高橋 幸子
高橋幸子氏(外部サイトへ移動します)は、産婦人科医で、YouTube「SHELLYのお風呂場」の監修などをされています。
レビュー
あらすじ
幼児向けに、知っておきたい男の子と女の子の身体の仕組み、赤ちゃんがどうやって生まれるのか、自分の心と身体を守る方法、など子どもに教えておきたい内容がバランスよく網羅されています。
イラストも素朴で温かみのある感じで、親しみが持てます。
全部で40ページ程度なので、性教育の導入の絵本としてはボリュームも良い感じです。
ぼやかし方のバランスがちょうどいい
性教育の難しいところは、子どもの理解度や年齢に合わせて、
「どこまで伝えて、どこまでぼやかすか」
のバランスを取らなければいけない、ところだと思っています。
あまりぼやかしすぎても伝えたい内容が伝わらないですし、逆に細かく説明しすぎても、年齢に不相応な知識がついてしまうことがあるのかな、と個人的には考えています。
この本の良いところは、性教育で伝えたい部分ははっきりと表現してありながら、例えば性行為に関する部分については最初に動物の例えを入れたり、ぼやかし方がうまいところです。
3歳くらいの時に本棚に入れておくといい
「性教育」と聞くと大人の方はつい身構えてしまいますよね。
30代、40代くらいの世代の人だと、親から性教育をされたことがないと思うので、何をどう教えていいか分からない、と悩む人結構多いのではないか、と思います。
私のおすすめは、子どもが3歳くらいのときに、他の絵本と一緒にこの絵本を本棚へ入れておくことです。
本棚に知らない絵本が入っていると、
「これ読んで」
と言って子どもが勝手に持ってくると思うので、他の絵本を読むのと同じ感じでこの本を読んであげればそれだけで性教育になります。
あとは子どもの方からあれこれ聞いてくるでしょうから、それに答えてあげれば自然な感じで家族の会話の中に性の話題を取り込むことができます。
共感できない点も・・・
全体としてとても良い本だと思いますでが、
「まもろう!こころとからだ」
の章には少し違和感が・・・。
他の本でも、性犯罪への被害を予防するために、
「怖い思いをしたら大声で叫んで、大人のところに逃げましょう」
みたいなことが書いてあるのですが、個人的にはこれって子どもにとっては難しいんじゃないかな、と思っています。
そもそも、子どもの目から見て露骨に怪しい人なんているんですかね?
普通の人と分からないから犯罪被害に遭う人がいるわけで、子どもが自分で見て気付けるぐらいの怪しい人がいるんだったら、その前に大人が気づいて対策いると思います。
犯罪予防という観点から言うと、子どもに託すのではなく、親や先生が普段のコミュニケーションの中から何か異変がないか感じ取ったり、子どもにGPSや防犯ブザーを持たせて抑止力をつけさせる、警察や地域の人が防犯パトロールをする、くらいしか有効な手段はないのかな、と思っています。
総評
性教育の絵本の中では一番読みやすい
絵本も含めて性教育関係の本は4、5冊読んでいるんですが、絵本の中ではこの本が一番読みやすいな、と思っています。
この本を子どもと一緒に読みながら会話をしておくと、将来思春期に突入した時のコミュニケーションの土台になりそうだな、と思ってます。
この本を足がかりに、家族の中で性の話題を出せる環境づくりをして、年齢に合わせて徐々に内容の解像度上げていくことができれば、子どもへの性教育としては十分なんじゃないかな、と個人的には考えています。
評価:★★★★☆(5点中4点)
性犯罪への対策の部分で少し違和感はありましたが、全体としてとても良い絵本だと思いました。
一家に一冊置いておくことをオススメしたい本です。
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